現代社会は強いストレスを日常的に受けながら生活している人も多く、職場や学校においてもうつ病の傾向を有している人は決して少なくありません。もちろん、家族にもうつ病の傾向を持っている人がいる可能性もあります。うつ病の患者さんは、自分で気づくことができないという場合もありますので、回りにいる人がしっかりとケアをしてあげることが大切です。その人がどのような状態なのかを客観的にチェックする方法がありますので、気になる人がいた場合には様子をよく見て必要なアドバイスをするようにしたいものです。まずは、職場の部下や同僚の状態についてのチェックポイントを挙げていきましょう。うつ病の初期には、今までしてこなかったような小さなミスを繰り返すようになったり、些細な事を気に病みすぎて落ち込んでしまったり、会議や打ち合わせで後ろ向きな発言をするようになったりします。今までそのようなことを言ったりしたりするタイプではない人が、急に傾向の変化が見られるようになり異変に気づくというケースが見られます。もしも仕事の進め方に違和感を覚えたら、上記のようなことが増えていないかを周辺の人がチェックをして、当てはまることが多いなど気になる場合には直接本人に対して心療内科の受診をすすめるなどの対処を行うことが良いでしょう。本人ではなかなか気づきにくいこともありますし、周囲の人からの助言によって気持ちが動くという場合が多いものです。失敗やミスが増えたことを避難したり追及したりするのではなく、その原因がどこにあるのかという重要な部分を見極めて、温かい対処方法をすることが職場全体にとってもプラスとなります。欠勤が増えたり、仕事中に居眠りをするなども鬱病の症状の可能性が高いものですが、この場合も単純に怠けているだけであるとか、やる気がないなどの見方をされてしまうことが少なくないです。心の状態によって通常の業務ができなくなりつつあるという状況であることをふまえた上で、治療に向けてのアドバイスをしてあげることが早期解決につながることとなります。異変を感じたら、まずは様子をチェックするということを第一に考えるようにしてください。家族の様子についても、身近にいる人がきちんとチェックをしてあげる必要があります。職場ではある程度の緊張状態にあることから見えにくいことも、自宅ではその症状がさらに強く発言する可能性もあります。家族がいち早く気づいて医療機関への受診を促すことが、早期のうつ病回復に役立ちます。チェックポイントとしては、夜更かしが多くなって朝に起きる時間が遅くなってきてはいないかということ、家族に対しての乱暴な言葉づかいや暴力的な振る舞いが見られるかどうかということ、ため息やマイナス思考的な発言などが絶えず本人の口から漏れ聞こえてこないかということなどです。それらの兆候は、家族に助けを求めるための無意識のサインである可能性も高いです。今までと明らかに様子が異なって見えるようであれば、うつ病の可能性をはっきりと話した上で、心療内科への受診を強く勧めましょう。適切な治療で症状は回復していきますので、早めの対処が重要です。
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